総合格闘技・プロ修斗の公式戦「越後風神祭り10」が26日、新潟市万代島多目的広場で行われる。メインイベントの新人王決定トーナメント・ライト級1回戦(5分×2回)で、畑田智洋(33、ピロクテテス新潟)がグ・ジユン(30、修斗ジム神戸)と対戦する。普段は消防士のファイターが、プロ初勝利を目指す。

メインイベントは自身初。畑田は笑みを見せながら「せっかくのメイン。入場も試合内容も見ている人に楽しんでもらいたい」。対戦相手のグ・ジユンはラグビー旧トップリーグのホンダに所属した元ラガーで、弟は日本代表のFW具智元(28)。屈強な相手に真っ向勝負で挑むつもりだ。

これがプロ2戦目。昨年8月のデビュー戦は判定負け。勝てばプロ初勝利と決勝進出となる。普段は新発田広域消防局所属の消防士で勤務と訓練の合間、非番の日には欠かさずジムに通う。「職場からは『多少のケガはいいけど、大けがをしないように』と言われた」と笑う。同僚の理解と応援はあと押しになる。「目標は新人王。勝っている試合を見せたい」と表情を引き締めた。【斎藤慎一郎】

◆畑田智洋(はただ・ともひろ)1989年(平元)5月31日生まれ、新発田市出身。七葉中では野球部、新発田中央高2年から23歳まで大道塾で空道(くうどう)に取り組む。21年にピロクテテス新潟に入門し修斗を始める。同年の全日本アマチュア修斗選手権で3位になりプロ昇格。171センチ、普段は76キロ。