「ミライモンスター」を愛称に持つ日本フェザー級2位松本圭佑(23=大橋)がタイトル初挑戦で日本王座を獲得した。同級1位の元王者佐川遼(29=三迫)との同級王座決定戦に臨み、3-0(98-92、99-91×2)の大差判定勝利を収めた。所属ジムのチーフトレーナーで父好二氏(53)が第41、43、45代王者となった日本フェザー級のベルトを第67代王者として手にした。

所属ジムの大橋秀行会長(58)は小学校時代の松本とのエピソードを明かし「最初はボクシングが嫌と言っていて。ヘラクレスオオカブトをあげるからとスカウトした」と人気外国産カブトムシで勧誘したことをなつかしそうに振り返った。元王者佐川との王座決定戦を決めた後、関係者から「冒険マッチですね」と言われたという同会長は「8戦目で相手は格上だけれど、ジムでは井上尚弥、拓真兄弟のスパーリングパートナーをしているし、即KO勝ちすると思っていた。5回にスタミナ切れはあって心配していたが、スピード、テクニックも圧倒的な差があった」と分析した。

3カ月をめどに指名試合で初防衛戦をする必要があり、今月のランキングで最上位になりそうなのは現同級4位リドワン・オイコラ(25=平仲BS)が最有力。会場で視察していたオイコラから挑戦アピールもあった。