プロボクシング元世界3階級制覇王者亀田興毅氏(37)がファウンダーとして運営する興行3150FIGHTは15日、都内で会見を行い、英大手マッチルーム社と共催予定だった3月31日の名古屋国際会議場での興行を、共催を解消して3150FIGHT単独で開催すると発表した。
今年1月にマッチルーム社フランク・スミスCEOらと会見に臨み、同社が企画した優勝賞金100万ドル(約1億4500万円)のミドル級トーナメント「プライズファイター」も同時開催すると発表していた。しかし、その後の詰めの交渉で最終的な合意に至らなかった。
この日の会見で亀田氏は「プライズファイターのトーナメントに関しては、3150FIGHTと切り離して開催することになった。関係している方たちも多いので、我々の方で言えないこともある。これ以上の話は控えたい。私の不徳の致すところ。申し訳ない」と謝罪したが、共催中止の理由については最後まで明かさなかった。
同トーナメントには海外勢6選手に加えて、日本ミドル級王者の国本陸(六島)と同級1位可児栄樹(T&T)の試合も組まれている。日本王者が最強挑戦者を迎えるチャンピオンカーニバルの日本タイトル戦であり、WBOアジア・パシフィック同級王座もかかっている。
この試合に関しは亀田氏は「チャンピオンカーニバルでもあるし、選手もコンディションも合わせているので、この日本人対決に関しては、やれるかやれないかも含めてマッチルームと協議を継続している」と、3月31日に予定通り実施できるよう今も交渉中であることを明かした。
なおWBC世界ミニマム級王者重岡優大、IBF世界同級王者重岡銀次朗(ともにワタナベ)のダブル世界戦など他のカードはほぼ予定通り開催予定。「もともとそれぞれの企画でスタートした。その後、共同開催で盛り上げようという話にはなったが、プライズファイターがなくても、3150FIGHTは開催する予定だった」と亀田氏は説明した。
1月の共催発表会見では、今回の興行はABEMAのPPV(有料オンラインライブ)で配信すると発表されていた。3150FIGHT初のPPVで、登録数も順調に伸びていたが、亀田氏は「売る商品が完全に変わってしまったので、今回に関して完全無料生中継でとABEMAの方にお話しさせていただき、ご理解をいただいた」と無料配信への変更を表明。すでに販売しているチケットについても「払い戻しあれば受け入れます」と話した。
興行開催半月前での共催解消と、目玉の1億円トーナメント延期というドタバタ劇。「3150FIGHTは何かが起きるなとあらためて思います。ボクシングの神様が亀田興毅に試練を与えているのかな」。会見に臨んだ亀田氏の顔には疲労の色がにじんでいた。【首藤正徳】

