プロボクシングWBC世界バンタム級王者中谷潤人(26=M・T)が4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(30=大橋)との将来的な対戦に前向きな姿勢を示した。16日、相模原市内でファンクラブ会員100人が集まったWBC世界同級王座獲得の祝勝会に出席。ボクシングファンから井上との対決を待ち望む声が挙がっていることを問われ「今回の試合(2月24日、アレハンドロ・サンティアゴ戦で6回TKO勝ち)でファンのみなさんが期待しているという声を聞いている。僕自身も日本人として目指すべき人だなと思う。まだまだ実績は足りないが、コツコツと成果を出して少しでも近づけるように、追い抜けるようにやっていきたい」と強い決意を示した。

世界3階級制覇王者となり、4階級制覇王者の井上とは1階級違うのみとなった。中谷は「ファンのみなさんにそういう声(井上戦)をかけてもらい、僕自身も鼓舞され、さらに成長できるので、言霊として毎日唱えながら頑張っていきたい。将来的な対戦あるか? はい、頑張ります!」と言葉に力を込めた。

次戦となる初防衛戦ではWBCから同級2位ビンセント・アストロラビオ(26=フィリピン)との対戦指令を受ける可能性が高い。将来的にはバンタム級で他団体王者との統一戦を希望しており、具体的にIBF世界同級王者エマヌエル・ロドリゲス(31=プエルトリコ)の名を挙げ「ロドリゲス選手とはヒリヒリする緊張感ある試合ができると思う。統一戦はしたい気持ちはある。何戦するか分からないが、できるかぎりはバンタム級でしっかりパフォーマンスしたい」と強調した。

また将来的にはスーパーフェザー級まで階級を上げることを視野に入れていると明かし、オスカー・デラホーヤ(米国)、マニー・パッキャオ(フィリピン)と並ぶ世界タイ記録の世界6階級制覇を目指す意向も示していた。