23年全日本ライトフライ級新人王で日本同級12位の磯金龍(23=大橋)が「ワンパン」KOで24年初戦を飾った。キッティポン・ジンプッシャ(タイ)との同級4回戦に臨み、左オーバーハンド1発でダウンを奪取。1回1分45秒、TKO勝利し、新人王獲得後、初戦で白星を挙げた。「105秒殺」にも冷静な表情で勝ち名乗りをあげた。

元高校球児。名古屋出身ながら「1人で生活してみたくなった」と石川県の強豪・津幡高野球部に所属していた。卒業後、故郷に戻って専門学校に通っていた際、K-1の元3階級制覇王者武尊の試合動画を見て格闘技にあこがれた。地元でボクシングジムに通いながらも首都圏に出て、ボクサーとして勝負することを決断。K-1スーパーバンタム級で絶対王者として君臨していた武居由樹がK-1を卒業し、大橋ジムでボクシング転向することも引き金となり、所属ジムを決断していた。

 

◆磯金龍(いそがね・りゅう)2000年(平12)10月7日、名古屋市出身。小学校から野球を始め、石川・津幡高野球部に進学し、遊撃手だった。21年に大橋ジム入りし、22年8月にプロデビューし4回判定負け。23年に東日本新人王に初挑戦し、同11月に東日本新人王、同12月に全日本新人王に。身長165センチの左ボクサーファイター。