今月30日の全日本プロレス大田区大会(大田区総合体育館)で開催される世界タッグ王座戦に向けた記者会見が22日、都内の全日本本社で行われた。

会見には王者組「バカバカコンビ」の諏訪魔&鈴木秀樹と、前王者で挑戦者組の「斉藤ブラザーズ」斉藤ジュン&レイが出席。斉藤ブラザーズが所属するVOODOO-MURDERSからリーダーTARUも姿を見せた。

会見は予想通り持ち前のバカぶりを発揮した王者組の独壇場だった。諏訪魔が「今、このベルトを俺らが持ってて、もうこいつら(前王者組・斉藤ブラザーズ)の時代じゃない、バカの時代になってるんだよね」と宣言。

続けて「あとね、ちょっと言いたいんだけど、(前王者組は)斉藤レイがケガ(右肩脱臼)して、ベルトを返上したわけだけど、こんな早く帰ってくるんだったら、そもそもベルトなんて返上しない方がよかったんじゃないの? お前バカか」とそもそも論を展開すると、鈴木から「(そのおかげでベルトが取れたんだから)良かったじゃないか」と即座の突っ込みが入った。しかし、その鈴木も「(防衛戦では)勝てる気がしませ~ん」とニヤニヤ。会見場は緊張感ゼロとなった。

その後もTARUを筆頭にシリアスな雰囲気を作ろうとする挑戦者陣営のもくろみを、王者組がいちいちバカさで破壊。斉藤ブラザーズと当日セコンドにつくTARUの3人対バカバカコンビの2人では分が悪いと思った鈴木が「こっちも(メンバーを)増やしましょうよ。公募しよう、公募。(バカバカコンビ)WITHにしよう。諏訪魔、鈴木WITH」と悪ノリ。「公募の条件はバカ? 基本はそうでしょうね。IQ計ってもらって、低い人から。あとは出身高校とかで(判断して)。中卒ならなお可」とバカ話は止まらなかった。

そんな様子を見ていたTARUがブチ切れ寸前で「諏訪魔選手も昔、VOODOO-MURDERSやったなあ。卒業してもらったけど。その選手が今こういう風にしゃべられてるのもどうかと思うけどな」「今日はもう(集まった記者たちが)バカバカしい漫才聞きたいんやったら、俺らは退席するから」と斉藤ブラザーズを連れて会見場から出て行ってしまった。

その後、鈴木が諏訪魔に向かって「あんた全然、TARUさんに言えない感じで。ビシッと(言ってくださいよ)」と詰め寄ると、諏訪魔は「本当にヤバい方なんでね。本当にヤバいから」と苦笑いしていた。