RIZINにまた1人スターが誕生した。第7試合で初参戦の柴田“MONKEY”有哉(31=Team KIZUNA)が、母・山本美憂をセコンドにつけた山本アーセン(27=KRAZY BEE/SPIKE22)を1Rわずか1分45秒で仕留めた。

修斗やDEEPでその実力は知られてはいたものの、一般的な知名度は低かった柴田だが、恐るべき寝技の力を披露した。山本に上からつぶされたかと思いきや、下から山本の左足に絡みつき、アンクルホールドの体勢へ。そこから膝十字固めに移行し、タップを奪った。

柴田は試合後、しばらく涙を流して動くことができなかった。そしてマイクで「僕、PRIDEをずっと目指していて、プロで2連敗した時に道路に飛び込もうとした時があって。それでも諦めないでやってきてよかったです。今日、こういう勝ち方したのは僕の生きてる理由というか価値なんで、また僕をRIZINに連れてきてください」と涙声を振り絞った。

そして柴田は「去年子どもが生まれて。あの時、飛び込んでたら子どもに会えなかったと思って…。みなさん、ケージの中に連れてきていいですか」と子供をケージの中で抱っこして、一緒に写真に収まった。