プロボクシングIBF世界ミニマム級王者重岡銀次朗(24=ワタナベ)の2度目防衛戦の挑戦者で同級9位のアルアル・アンダレス(24=フィリピン)が体調不良で欠場すると26日、正式発表された。31日に名古屋国際会議場で重岡-アンダレス戦が決まっていたが、興行を運営する亀田プロモーションの発表によると、アンダレスが先週末、嘔吐(おうと)、腹痛、めまい、低血糖などで病院の検査を受けていたという。

フィリピンでプロスポーツなどを管轄するコミッション、GAB(ゲームズ・アンド・アミューズメント・ボード)を通じ、アンダレスの診断書も添付され、試合延期を要望する書類が届いた。アンダレスの体調不良の原因は不明ではあるものの、医師から出場するのは不可との「ドクターストップ」の判断が下されたという。

ボクシング興行「3150FIGHT Vol8」の世界戦として重岡-アンダレス戦をマッチメークした亀田プロモーションは「プロモーターの亀田興毅としても、これ以上の追及は行わず、(重岡所属先)ワタナベジム側と連絡を行い重岡選手の気持ちを伺い、現時点で試合を中止する判断はせず、対戦相手の変更を模索したいと思います。興行まで、1週間を切ってはおりますが、重岡選手が用意してきたことを少しでも無駄にならないように、代替えのカードを用意しつつ、しかる手続きを行う」との声明を発表。代替挑戦者を探し、防衛戦成立を目指す意向を示した。

なお重岡の兄でWBC世界同級王者の優大(26=ワタナベ)が元WBO世界同級王者メルビン・ジェルサエム(30=フィリピン)の挑戦を受ける2度目防衛戦は予定通り開催される。

3150FIGHT Vol8大会では、IBF世界フェザー級5位亀田和毅(32=TMK)が同級2位レラト・ドラミニ(30=南アフリカ)との再戦に臨む予定だったが、ドラミニがIBF同級挑戦者決定戦の指令を受けて急きょ中止に。対戦相手がケビン・ビジャヌエバ(23=メキシコ)に変更されていた。また英プロモート大手マッチルーム社と共催するはずだったミドル級トーナメント「プライズ・ファイター」も同興行での開催が中止となったことが発表されたばかりだった。