プロボクシングWBC世界ミニマム級王者重岡優大(26=ワタナベ)が圧勝での2度目防衛成功を狙う。31日、名古屋国際会議場で同級6位メルビン・ジェルサエム(30=フィリピン)の挑戦を受ける。

30日には名古屋市内で前日計量に臨み、400グラム少ない47・2キロでパスしたジェルサエムに対し、リミット47・6キロで1発クリア。計量後には約16秒間のフェースオフ(にらみ合い)を展開し「相手の顔を見たらより一層、気合が入りました。この顔面をぶん殴れるんだと。イメージトレーニングだったのが、目の前にして形になってリングで現実にできるのがすごく楽しみ」と声をはずませた。

昨年4月のWBC世界同級暫定王座決定戦以来、約1年ぶりとなるメインイベンターを務める。興行をプロモートする3150FIGHTの亀田興毅ファウンファー(37)から大きな期待を寄せられた。

重岡優は「メインにふさわしい試合をする。スピード、パワー、テクニック、メンタル面でも全部、俺が上回っている。それが事実。明日リングの上で証明する。練習もたくさん積んできたし、自信もあるし、リングで相手をボコボコにしたい」と圧勝で興行を締めくくる姿勢をみせた。

元WBO世界同級王者でもあるジェルサエムは昨年1月、重岡優の同門の先輩となる谷口将隆(ワタナベ)を2回TKO撃破した実績を持つ。“敵討ち”の意味合いも濃いV2戦となるものの、重岡優は「もう(ジェルサエムが)谷口さんと戦ったことは忘れている。俺の相手だから」と目の前の挑戦者の撃破だけに集中していた。