WWE女子王者イヨ・スカイが王座から陥落した。ユニット「ダメージCTRL(コントロール)」から追放した元盟友ベイリーの挑戦を受け、ダイビング・エルボードロップからのローズプラント(変形フェイスバスター)を浴び、14分23秒、フォール負けを喫した。王座保持期間は246日だった。

必殺技ムーンサルト(月面水爆)を2カウントで返されると、スカイは意地になった。再びセカンドロープからのムーンサルト、そしてコーナートップからのムーンサルトを狙ったが、ベイリーに回避された。ムーンサルトにこだわってリズムを崩し、一瞬の隙を突かれて岩石落としでマットにたたきつけられると、ダイビングエルボーも浴びて大ダメージ。最後はベイリー必殺のローズプラントを食らい、沈められた。

22年7月の真夏の祭典サマースラム大会でスカイ、ベイリー、ダコタ・カイの3人でダメージCRTLが結成された。23年7月にはマネー・イン・ザ・バンクの女子ラダー(はしご)戦を制覇し、いつでもどこでも王座挑戦できるブリーフケースを手にした。同8月のサマースラム大会で新王者となったビアンカ・ブレアにキャッシュイン(挑戦権行使)して王座獲得に成功した。

王座獲得までの道のりの陰には、ベイリーのサポートがあったものの、11月にカイリ・セイン、アスカがユニット入りした後、2人の関係は徐々に悪化していった。今年1月のロイヤルランブル大会でベイリーが女子ロイヤルランブル戦を制して王座挑戦権を獲得した後は関係修復が不可能な状態となっていた。