38歳の「アメリカン・ナイトメア」コーディ・ローデスが悲願を達成した。WWEヘビー級、ユニバーサル統一王者ローマン・レインズに挑戦(何でもありのブラッドライン形式)し、必殺技クロスローズ(変形フェイスバスター)3連発で33分26秒、フォール勝ちを収めた。

15年6月に亡くなったレジェンドの父ダスティさんも成し遂げられなかったWWE最高位王座獲得を成し遂げた。「一家の長いストーリー」として統一王座獲得で物語を完結させたローデスは「本当に長い夜だった。いっぱいの観客に囲まれて感謝する」とうれし涙を流した。ランディ・オートン、サミ・ゼインに担がれ、ガッツポーズを決めた。

レインズからおきて破りのクロスローズ(スイング式ネックブリーカー)を決められると、負けじとローデスも相手得意のスピアーでおきて破り返しで応戦。試合途中ではレインズの仲間となるジミー・ウーソ、ソロ・シコア、ザ・ロックの介入が続いたものの、ジェイ・ウーソ、ジョン・シナ、セス・ロリンズ、アンダーテイカーのサポートで撃退。レインズのスピアーを膝で阻止したローデスは勢いに乗り、クロスローズ3連打で勝負を決め、3カウントを奪取。「絶対王者」と言われてきたレインズの1316日間にわたる統一王座保持に終止符を打ってみせた。

会場に集まった7万2755人のファンの声援に応えたローデスは、ブランディ夫人、ローデスの母、シナ、ケビン・オーエンズ、ランディ・オートン、ジェイ・ウーソ、LAナイト、サミ・ゼイン、CMパンクの祝福を受けた。さらにWWE首脳のブルース・プリチャード氏、トリプルHもリングに呼び入れて長い抱擁を交わしていた。

16年5月に1度WWEを退団したTNA、新日本プロレスなどを経てローデスは19年1月、マット・ジャクソン、ニック・ジャクソン、ケニー・オメガ、クリス・ジェリコらとAEWを旗揚げし、自らも副社長に就任。22年3月にAEWを退団し、同年4月のレッスルマニア38大会でWWE復帰した。1年前の23年4月、レッスルマニア39大会で統一王者レインズに挑戦したものの、ソロ・シコアの介入もあって敗退。今年1月のロイヤルランブル大会での男子ロイヤルランブル戦で史上4人目となる2連覇を達成し、年間最大の祭典でレインズとの再戦が決定。WWE復帰から丸2年。リベンジ達成で、WWE最高位王座獲得にたどり着いた。

なおレッスルマニア40大会はABEMAのPPVで生中継された。