プロボクシング日本ライト級王者仲里周磨(27=オキナワ)がリベンジによる2度目防衛を狙う。9日、東京・後楽園ホールで同級1位三代大訓(29=横浜光)の挑戦を受ける。8日には東京・文京区の日本ボクシングコミッションで前日計量に臨み、両者そろって200グラム少ない61・0キロでクリアした。仲里は17年10月、A級トーナメント予選で三代と対戦しており、ダウンの応酬の末に判定負けを喫している。

リベンジに燃える仲里は「やっとこの時がきた。初めて負けた相手で思い入れがある。その時、納得ができない内容で、実力を発揮できなかったので」と気合十分だ。2月には約3週間、首都圏でスパーリング合宿を敢行。帝拳ジムなどに足を運び、実戦練習を積んできたという。仲里は「三代選手も相当、気合が入っていると思う。激しい試合になると思うので、自分のキレと爆発力を見せていければ」と気持ちを高ぶらせた。

一方、元東洋太平洋スーパーフェザー級王者となる挑戦者の三代は19年12月、同王座の4度目防衛に成功して以来、約4年4カ月ぶりのタイトルマッチ。ライト級転向からは初の王座戦となる。「明日は本当に負けられない試合。ここ数試合は我慢だったが、明日は発揮する試合。持てる力を出して何が何でも勝つ。最悪でも勝つ」と必勝を誓った。同級で日本王座に続き、東洋太平洋王座、WBOアジア・パシフィック王座と3本のベルトを統一する意欲を示し「これがスタートライン。ベルトを取ると格が上がる。3本全部集め、国内最強を示さないといけない階級」と強い決意を示していた。