“プロレス界一面倒くさい男”がストーカーと化した!

セミファイナル6人タッグで、清宮海斗&大岩陵平&マサ北宮が、イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.&杉浦貴&村上和成と対戦。14分52秒、清宮が変型シャイニング・ウィザードで杉浦を葬り去った。

だが、喜んでいたのもつかの間、聞き慣れた曲がかかると、それだけで清宮が発狂し始めた。ガーリック・ボーイズの「失恋モッシュ」にのって姿を現したのは、もちろん前GHCヘビー級王者・拳王。拳王は自分の試合がなかったにもかかわらず「海斗さん、海斗さん、海斗さん」と連呼し、4・11後楽園大会で一騎打ちする清宮に、一方的な愛をぶつけにやってきた。

しかも、ジャケットの中に着ていたのは、清宮がまだ練習生だったころの写真をプリントした「デコせま・いがぐり坊主」Tシャツ。これを見た清宮は「だりぃよ、お前。近寄ってくんなって言っただろ。気持ち悪ぃんだよ。なんだこのTシャツ?」などと暴言を吐きまくり、「帰れ、帰れ」と叫んで、ファンにも「帰れコール」を要求した。しかし新宿FACEのファンは逆に「拳王コール」で拳王への支持を表明してしまった。

バックステージでも「ああ、面倒くせえ。ストーカーみたいなことしやがって、ほんと気持ち悪ぃな」などと叫ぶ清宮&大岩の前に再び拳王が登場。「海斗さーん、俺はな、この頃からかわいがってやってるだろ。おい、俺はなお前のことをずっと思ってやってるのに、4・11あと3日で絶縁? そんなこと言うんじゃないよ」と話し、「かわいいだろ」と清宮Tシャツをアピールした。

その後、愛情が憎しみに変わった拳王が「ヤングライオン(大岩)の子守をしていて、お前、成長したのか? ベルト取ったのか? お前が何かノアのためになることやったのか? おい、ただただ海斗さん、海斗さんって言われて、お前が自己満足してるだけだろ」と清宮を批判すると、清宮も「気持ち悪ぃんだよ」と反発。2人は前日7日の大阪大会に続き、舞台裏で大げんかとなった。最後は拳王がアイシング用の氷を床にぶちまけて去っていった。4月11日のシングル戦を前に、異様な緊張感が漂ってきた。【千葉修宏】