元東洋太平洋スーパーフェザー級王者で現日本ライト1位の三代大訓(29=横浜光)が新王者となった。

同級王者仲里周磨(27=オキナワ)に挑戦し、3-0の判定勝利。「仲里くんがすごい気持ちでくると思っていた。うれしい。判定を聞く前に『勝ったでしょ』と思っていた」と笑顔を浮かべた。5回までの途中採点ではジャッジ3人とも47-48と1ポイント差で負けていたものの、後半は近距離、中間距離を使い分けて的確に上下にパンチをヒットさせた。「結構、後半にいくのが作戦のうち。順調だった」と戦略通りの勝利と強調した。

17年10月、A級トーナメント予選で対戦し、ダウンの応酬の末に判定勝ちして以来、約6年6カ月ぶりの再戦だった。リベンジを狙う仲里を返り討ちし「本当にこわかった。めちゃくちゃパンチあるので。ガードし、良い集中力でコンディションを整えられた。これから日本だけでなく、アジアの王者とか強い選手が国内にいる。もっと冷静に戦いたい」と振り返った。

元東洋太平洋スーパーフェザー級王者となる三代にとって19年12月、同王座の4度目防衛に成功して以来、約4年4カ月ぶりのタイトルマッチだった。ライト級転向からは初の王座戦で一発でベルトを奪った。1階級上の日本ベルトを巻くと同級で日本王座に続き、東洋太平洋王座、WBOアジア・パシフィック王座と3本のベルトを統一する意欲を示した。

三代は「このベルトをステップにもう1回頑張る! ベルト3つ集めて、日本で一番強いと言われたい」とライト級国内最強を証明する覚悟を示していた。【藤中栄二】