プロボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者の井上尚弥(31=大橋)が、7年ぶりの「年間3試合」を31歳の目標に掲げた。誕生日の10日、横浜市内の所属ジムで、5月6日に東京ドームで行われるWBC世界同級1位ルイス・ネリ(29=メキシコ)との防衛戦に向けた練習を公開。

31歳になった心境について「変わらずですね。年は関係なく、パフォーマンスもすごく成長している。いいキャリアの積み方ができているとあらためて感じています」と、年齢を重ねるごとに自分が進化していることを実感していた。

そんな充実した31歳の目標として、WBO世界スーパーフライ級王者時代の17年以来7年ぶりの年間3試合を掲げた。「次は夏と、12月と年間3試合をこなしたいと思っています。そこに向けて今回のネリ戦は大事な試合になる」。成長期の24歳で実現させた年間3連勝に、円熟期を迎えた2階級上の4団体統一王者として再び挑戦する計画を明かした。

「誕生祝いは?」の質問に「そんなことやってる場合じゃない」。まずは31歳初戦のネリ戦に集中して、キャリア最高の試合で弾みをつける決意だ。【首藤正徳】