プロボクシングWBA世界バンタム級王者井上拓真(28=大橋)が所属ジムの大橋秀行会長(59)の期待に応えるV2防衛で統一戦につなげる覚悟を示した。5月6日、東京ドームで同級1位石田匠(井岡)の挑戦を受ける。11日には横浜市の所属ジムで練習を公開。シャドーボクシング、サンドバッグ打ちなどのジムワークを披露し「(石田は)長身でジャブがうまいが、最終的に完封して倒したい。日本人対決の方が気持ちもぶつかり合いが多いので自分の中では楽しみ。必ず勝ちたい」と自信の表情をみせた。

現在、バンタム級はWBC王者に世界3階級制覇王者中谷潤人(26=M・T)がいる。5月4日にはエディオンアリーナ大阪でIBF同級1位西田凌佑(六島)が同級王者エマヌエル・ロドリゲス(31ープエルトリコ)に挑戦。同じ5月6日、東京ドームには同門となるWBO同級6位の武居由樹(27=大橋)が同級王者ジェーソン・モロニー(33=オーストラリア)に挑む。井上は「自分の立ち位置としては、日本人もすごく出てきて盛り上がっている中で、頂点は井上拓真だぞという存在感を残していきたい」と口調を強めた。

石田戦をクリアした場合の今後について所属ジムの大橋会長も言及。「この流れだと、もしかしたら4人の日本人(バンタム級)世界王者になる。防衛したら楽しみ。武居が取ったら同門なのでどうしようかと思うが、結果次第で自分も楽しみ。査定試合? はい、本当にそういった意味で楽しみ。やりがいある」とサポートを約束した。大橋会長の言葉を受け、井上は「会長の期待に応えられるようなしっかりした内容で勝ちたいと思う。良い内容で勝って統一に向けて頑張りたい」とやる気満々だった。