やはりあの男と絶縁なんてできるわけがなかった…

メインイベントで拳王(39)と清宮海斗(27)が一騎打ち。拳王は得意のキックを中心に拳王スペシャルやPFSで相手を痛めつけ、清宮は変型シャイニング・ウィザードや雪崩式フランケンシュタイナーをさく裂させて拳王をマットにはいつくばらせた。

最後は拳王のハイキックがもろに顔面に入った清宮がフラフラになりながらもドラゴンスクリューをお返しし、プロレスLOVEポーズを見せて背後からのシャイニング・ウィザード。そして23分49秒、変型シャイニング・ウィザードでたたみかけ、拳王から3カウントを奪って勝利した。

清宮は常々“面倒くさい男”拳王とは「勝ったら絶縁」を口にしており、試合後のマイクでも「これで拳王と完全に決別だ!」と喜んだ。しかし、客席からは「え~」という惜しむ声が上がった。

それでも清宮は「誰がなんと言おうと、俺がもう1度ノアを引っ張っていきます」と自分の力でノアをけん引すると宣言した。

この日、拳王がつくった、清宮の練習生時代の写真をプリントした「デコせまいがぐり」Tシャツが後楽園ホールで50枚限定で販売され、一瞬のうちに完売した。

リング上からTシャツを着用しているファンを見つけた清宮は「俺の昔の頃の写真をTシャツにして、勝手に販売したみたいですけど、(拳王からの)嫌がらせかもしんないけど、俺は全然嫌じゃないぞ、おい! なんなら、そのTシャツのサイン会、この後しようかな! みんな、展示場に集合だ!」と叫び、「これからも共に上を向いて突き進んでいきましょう」という言葉で大会を締めた。

しかし拳王はバックステージで「くそっ、負けちまったな。おい清宮! これで決別だ? もう絶縁だ? こんなんな1回勝ったぐらいで、俺たちの仲が終わるわけねえだろ! まだまだ続いていくからな。何が決別だ。決別じゃねえぞ」と恐怖の宣言。“ストーカー”“面倒くさい”などと散々言われてきた拳王だが、今後も清宮につきまとうつもりだ。【千葉修宏】