ボクシングWBO世界フライ級1位の加納陸(26=大成)が14日、エディオンアリーナ大阪第2競技場で行われた所属ジムの興行で世界戦が内定したことを報告した。当初はこの日、タイ選手を相手に試合を予定していたが中止となり、その謝罪も兼ねた。

IBFと2団体王者のジェシー・ロドリゲス(米国)が階級を上げるために返上し、王座が空位となる。同級2位アンソニー・オラスクアガ(米国)との同級王座決定戦へ、両陣営が合意。試合の正式発表は近日中にも行われる。

加納は「ついに8年越しの世界挑戦のチャンスが巡ってきました。前回、18歳の時は心も体も未熟で今が一番強いと思っている。必ずベルトを持ち帰るので応援お願いします」とアピールした。試合の日時を含めた詳細は未定。

加納は16年8月に18歳で高山勝成とのWBO世界ミニマム級王座決定戦に挑み、負傷判定と悔しい敗戦でベルトを逃した。そこから階級を上げながらも世界ランク上位を保ち、世界挑戦のチャンスをうかがってきた。

オラスクアガは昨年4月、1階級下げてWBAスーパー、WBC世界ライトフライ級王者・寺地拳四朗(BMB)に挑戦。9回TKO負けも壮絶なド突き合いを演じて強烈なインパクトを日本のファンに残した。

加納は「常に世界戦を意識してきた」。機は熟した。待たされた8年の思いをぶつける。