今年2月に続き、2回目のRWS日本大会が千葉のTIPSTAR DOME CHIBAで開催された。

メインカード第8試合(117ポンド=53・07キロ、3分3R)で、ラジャダムナン・スタジアム3階級制覇王者の吉成名高(23=エイワスポーツジム)が、ケビン・マルティネス(スペイン)と対戦した。

初めての欧州出身の相手で、今までで1番重い体重での試合だったが、序盤から鋭い左ミドルを中心に圧倒した。

試合前から「ヨーロッパ系の選手と試合をするのは初めて。彼のスタイルはムエタイスタイル+ヨーロッパ人特有の体の強さを生かした、フィジカルを生かした前に出てくるスタイルなので。それプラス崩しとかもしてくる、肘もしてくる、警戒することは多いのかなと思います」と話していた。

予想どおり、相手はどんどん前に出てパンチを振り回してきたが、吉成がすべて見切った。吉成はまったくダメージを受けずにキックで相手の足を削り、パンチ、肘を効かせて判定3-0で圧勝した。

前回RWS第1回・日本大会にラジャダムナン・スタジアム認定スーパーフライ級暫定王者として臨み、正規王者プレーオプラーオに完勝して、タイ人以外では初となる正規のラジャダムナンスタジアム3階級制覇王者となった。「自分がムエタイの象徴だと思ってるので、そういった試合を見せて会場を盛り上げます」。真の3階級制覇王者としての初戦で有言実行した。【千葉修宏】