プロボクシング4団体統一世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(33=大橋)と、4階級制覇王者でWBA、WBC、WBO世界同級1位の中谷潤人(28=M・T)の「世紀の一戦」が2日、東京ドームでゴングが鳴る。
WBC世界バンタム級王者の井上拓真(30=大橋)と、元世界4階級制覇王者の同級4位・井岡一翔(37=志成)の世界戦も合わせた日本人注目対決に、約5万5000人のチケットは完売。そこで、ボクシング史に刻まれた過去の主な日本人注目対決をあらためて振り返ってみた。
◆WBAスーパーフェザー級戦(67年12月14日、蔵前国技館)王者の沼田義明に同級1位の小林弘が挑戦。史上初の日本人同士の世界戦は両者の経歴から「精密機械」対「雑草」と話題に。12回KOで「雑草」の小林が新王者になった。
◆ノンタイトル10回戦(70年12月3日、日大講堂)WBAスーパーフェザー級王座を5度防衛中の小林弘と、同フェザー級王座を4度防衛中の西城正三による、史上初の現役日本人世界王者対決がノンタイトル戦で実現。1階級上の小林が2-1の判定で勝利。
◆WBAフライ級戦(72年3月4日、日大講堂)王者の大場政夫の3度目の防衛戦は、3年半前に黒星を喫している花形進とのリベンジマッチ。接戦も後半に試合を優勢に進めた王者が2-0で判定勝ち。現役王者のまま大場は翌73年に交通事故死。花形は74年に5度目の挑戦で同王座を獲得した。
◆WBAスーパーフライ級戦(82年11月11日、浜松市体育館)王者の渡辺二郎が2度目の防衛戦で、過去2度WBCフライ級王座に就いた大熊正二の挑戦を受けた。渡辺ペースで試合が進み、12回に右目上の流血が激しくなった大熊が自ら試合をやめて王者の12回にTKO勝ち。大熊はこの試合を最後に引退した。
◆WBCバンタム級王座統一戦(94年12月4日、名古屋市総合体育館)王者の薬師寺保栄と、網膜手術から王座復帰を目指す暫定王者の辰吉丈一郎の団体内統一戦は、お互い一歩も引かない壮絶な打撃戦の末、2-0の判定で薬師寺が3度目の防衛に成功。
◆WBAスーパーフライ級戦(98年4月29日、愛知県体育館)初防衛戦の王者の飯田覚士に3階級制覇を目指す井岡弘樹が挑戦。試合は大接戦の末に飯田が2-0で判定勝利を収たが、試合後に納得できない井岡の支持者がリングに乱入してレフェリーに襲いかかる不祥事も起きた。
◆WBAライト級戦(00年10月11日、横浜アリーナ)王者の畑山隆則の初防衛戦で3度世界挑戦経験のある「平成のKOキング」こと坂本博之が挑戦。KO必至の強打者対決として注目された一戦は、1回から強打の応酬となる打撃戦となり、畑山は10回TKO勝利で決着をつけた。
◆WBC、WBAミニマム級王座統一戦(12年6月20日、大阪府立体育会館)WBC王者の井岡一翔とWBA王者の八重樫東が、日本初の現役世界王者同士による団体王座統一戦で対戦。白熱の打ち合いの末、井岡が3-0の判定で王座を統一した。
◆WBOスーパーフライ級戦(20年12月31日、東京・大田区総合体育館)4階級制覇王者の井岡一翔に、世界最速タイで3階級を制覇した田中恒成がWBOフライ級王座を返上して指名挑戦。井岡が8回TKO勝ちで2度目の防衛に成功して、田中の世界最速4階級制覇の夢を砕いた。
◆WBC、WBAライトフライ級王座統一戦(22年11月1日、さいたまスーパーアリーナ)アマ時代からのライバルだったWBC王者の寺地拳四朗とWBAスーパー王者の京口紘人が統一戦で対決。5回と7回にダウンを奪ってレフェリーストップ勝ちを収めた。

