WBO世界バンタム級王者となった亀田和毅(22=亀田)が4日、世界戦の開催地だったフィリピン・セブ市から帰国した。帯同していた長兄興毅(26)、次兄大毅(24)、父史郎氏(48)と一家で日本に戻り、後援会ら約30人の出迎えを受けた。

 空港に居合わせたファンからも大きな拍手を受けた和毅は、自らの拳で3兄弟世界王者となった実感を得た様子。「みんな待っていてくれて、勝って良かったなと思いました。帰国して実感がわいてきました。強いチャンピオン、ビッグマッチをやるのが夢ですね」と話した。

 同じ階級のWBA王者となる興毅は「大毅の試合をみても思うけど、和毅を見て、もっと強い選手にならんとあかんなと思った」と気持ちを引き締めた。

 9月3日にIBF世界スーパーフライ級王座決定戦(香川)で2階級制覇を目指す大毅は「次はオレがやります。兄ちゃんと和毅から最高の形で渡してもらったから」と、3兄弟同時世界王者への実現に気持ちを高ぶらせた。

 父史郎氏は「3兄弟世界王者は夢やった。みんな、ようやったなと。次は3兄弟がラスベガスで世界戦をやってもらうのが夢」と話していた。