日本ボクシングコミッション(JBC)は25日、UNITED(ユナイテッド)ジムから出されていた元世界3階級王者亀田興毅(27)のライセンス更新申請を却下した。亀田と同ジム三好渥義会長からのヒアリングを受けて同日、都内で2度目の資格審査委員会を開催。三好会長が亀田を「コントロールできない」と結論付けた。今回の決定で、亀田は同ジムに所属して試合をすることが不可能となり、事実上、移籍が却下されたことになる。<亀田ジム騒動の経緯>
◆13年12月2日
大毅のWBA、IBFスーパーフライ級王座統一戦の計量で相手が計量に失敗し、WBA王座を剥奪。IBFの立会人が「大毅が負ければIBF王座は空位」と説明。
◆同3日
大毅が判定負けも、同立会人が「勝敗にかかわらずIBF王者は大毅」と発表し、大混乱に。
◆14年2月7日
JBCは、亀田陣営が勝敗に関係なく王座にとどまることを知っていながら公表しなかった点を問題視。吉井会長と嶋マネジャーの14年のライセンス更新を認めないとする処分を発表。亀田3兄弟は国内での試合ができなくなった。
◆4月21日
ジム会長らで組織される東日本ボクシング協会が、事実上の名義貸しの状態だったことを指摘し、吉井会長を除名とする処分を発表。
◆5月24日
亀田ジムは東日本協会に、元協栄ジムの大竹重幸氏を新会長とする申請書を提出。
◆6月16日
東日本協会は理事会で「ジムの体制が以前と変わっていない」として申請を却下した。
◆7月4日
国内で試合を行うため、興毅がUNITEDジムへ移籍することを発表。同ジムがJBCに移籍届とライセンス交付申請を提出した。
◆7月11日
JBCは亀田側の申請を審議する資格審査委員会を開くも、結論は出さず、興毅、UNITEDジム双方に経緯の説明を求めるヒアリングを行うと発表。
◆8月22日
両者へのヒアリングを行い、8月25日に2度目の資格審査委員会を行うことを発表。