テニスの全米オープンで日本男女通じて初めてグランドスラムでシングルス優勝を果たした大坂なおみ(20)が初めて相撲を観戦した。

上下黒のシックな私服に白いサングラスで来場。もともと相撲に関心を寄せており、17日開幕の東レ・パンパシフィック・オープン(東京・立川)を2日後に控えたこの日にたまたま時間の都合がついたという。

幕内土俵入り後、関係者らとともに升席に到着した。大坂の存在に気づいた観客が大きくざわめいた。大坂をカメラに収めようとした一部の観客が周囲の通路に集まったため、係員が自席に戻るよう促す騒ぎになった。

大坂はリアクション控えめに、取組を終始静かに見つめていた。それでも先場所で初優勝した関脇御嶽海(25=出羽海)が土俵に上がると、会場の大歓声につられたのか拍手を送る場面もあった。

打ち出し後には横綱白鵬(33=宮城野)から「なおみ、おめでとう」と祝福の声を掛けられた。八角理事長(元横綱北勝海)とも歓談し、大坂は「すごく楽しかった」とコメント。八角理事長は「相撲を観るのは始めてだろうから、これで相撲を好きになってくれればうれしい」と期待した。