西前頭14枚目炎鵬(24=宮城野)が鮮やかに魁聖を料理した。195センチ、204キロと、これまでで最巨漢の相手に得意の左からの攻め。
まず右脚を取りにいき、取れないとみるや時計回りに動いて背後を取り、余裕をもって送り出した。
身長差27センチ。体重は99キロの自分の倍以上。「ものすごく大きいと予想していたせいか、仕切ってみるとコンパクトに見えて…。流れの中で後ろに回るイメージがありました」。
入幕2場所目で初の2連勝を決めた。取り口に、新入幕だった先場所と違う余裕を感じさせる。「横綱の土俵入りをしているせいかもしれません。土俵を回る幕内土俵入りと景色が違う。取組前に1度、取組と同じ景色を見ていると目が慣れてくるんです」。兄弟子・白鵬の露払いを務めることが、予想外のプラス要素になる。
白鵬が命名した「ひねり王子」の肩書が入門以来知れ渡ってきたが、本人は最近「あまり“ひねって”ませんから…」と卒業を希望する。この日は魁聖の腰に張り付き、くるくる2回転して勝負を決めた。
「くるくる王子は…」という報道陣の提案は「いや、王子は辞めませんか?」とかぶせ気味に辞退。洋風で甘いイメージを醸す「王子」に抵抗が強いようで「令和の牛若丸って声もあったけど」という提案には「牛若丸、いいですね」とニンマリ。白星を重ね、人気が上昇するにつれ、イメージもグレードが上がっていく。

