初優勝を目指す前頭4枚目正代(28=時津風)が優勝争いのトップを守った。小結大栄翔(26=追手風)に押し込まれ、あごが上がりながらも踏ん張り、押し出して10勝1敗と白星を2ケタに乗せた。大栄翔は3勝8敗と負け越しが決まった。

同じく1敗でトップを並走する前頭17枚目徳勝龍(33=木瀬)は前頭8枚目碧山(33=春日野)を突き落とした。物言いが入ったが、徳勝龍の左足が残っていたため軍配通りで10勝に乗せた。碧山は4勝7敗。

2敗で追う大関貴景勝(23=千賀ノ浦)は前頭6枚目宝富士(32=伊勢ケ浜)を押し出し9勝2敗とした。宝富士は5勝6敗。

かど番の大関豪栄道(33=境川)は関脇高安(29=田子ノ浦)を寄り切って4勝7敗と踏みとどまった。高安も4勝7敗。

関脇朝乃山(25=高砂)は人気の小兵・前頭5枚目炎鵬(25=宮城野)に押し出され6勝5敗。炎鵬も6勝5敗。

序盤に2横綱1大関を破った前頭筆頭遠藤(29=追手風)は、前頭筆頭妙義龍(33=境川)を引き落として7勝4敗とし、勝ち越しに王手をかけた。妙義龍は3勝8敗と負け越しが決まった。

12場所ぶりの平幕で迎えた元大関の前頭6枚目栃ノ心(32=春日野)は前頭4枚目隠岐の海(34=八角)に寄り切られ5勝6敗。隠岐の海は7勝4敗。

48年ぶりに平幕2人がトップを並走する優勝争いは、1敗に正代と徳勝龍、2敗で貴景勝、前頭9枚目豊山(26=時津風)、同11枚目輝(25=高田川)が追う展開。