日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は13日、各部屋に対してあらためて、新型コロナウイルス感染拡大防止策を通達したことを明かした。報道陣の電話取材に応じた芝田山広報部長は「感染者が発生したことであらためて専門家から感染防止の指導を受けた。(各部屋に向けて)5つぐらいの項目に対して徹底して実施するように連絡した」と話した。

複数の項目に関して同広報部長は「<1>は起床時に体温を測る。<2>は気道の症状。のどの痛みとか鼻水やくしゃみ、せき。<3>は味覚、嗅覚の障がい。<4>は全身の倦怠(けんたい)感。この4点の確認を行い、前日と比べて変化がある場合は稽古を休みにしてください」と説明した。また、所属する部屋で同様の症状が2日続いた協会員が出た場合、その協会員を含めての食事や、その他の協会員による大勢での食事を控えるように要請したという。

稽古内容についても、複数の力士らが連続で相撲を取る申し合い稽古や、正面からぶつかって押すぶつかり稽古の自粛も要請した。10日に幕下以下の力士1人に新型コロナの陽性反応が出たことが原因で「この1週間は密接する稽古は控えて、土俵外での基礎運動を中心に行って下さいと通達した」と話した。