日本相撲協会は25日、高田川親方(元関脇安芸乃島)と十両白鷹山(高田川)が新型コロナウイルス感染症の陽性反応を示したと発表した。このほか、幕下以下の若い衆4人の感染も確認されたことも明らかにした。4人の力士名と所属部屋は公表しないという。10日に陽性反応を示した若い衆を含めて、角界での新型コロナ感染者は合計7人となった。

高田川親方は発熱症状があったため23日に都内の病院でPCR検査を受け、24日に陽性が判明。23日から入院している。白鷹山は発熱などの症状はなかったが、24日にPCR検査を受け、陽性が確認され、25日から入院。その他の若い衆もPCR検査を受けて陽性反応が確認され、入院している。

報道陣の電話取材に応じた日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)によると、部屋関係者から協会に連絡を受けたといい、高田川親方とは連絡が取れていないため感染経路は不明だとした。2週間延期となった夏場所(5月24日初日、東京・両国国技館)開催については「何も決定していないが、こういう状況なので専門家の意見を踏まえつつ慎重に検討したい」と話した。

陽性が判明した者の所属部屋は、今後2週間は稽古や外出を禁止とし、部屋の消毒や体温管理などを徹底するという。また協会から各部屋に対して、接触を伴わない稽古を継続するように要請した。24日には全部屋に、現在の稽古状況や体調不良を訴える協会員の有無を調査したが、大きな問題はなかったという。27日に行われる夏場所の新番付発表は予定通りに行うとした。