大相撲の安治川親方(元関脇安美錦)は15日、今年の10月4日に予定していた引退相撲(両国国技館)を来年5月30日に延期すると発表した。新型コロナウイルスの影響を考慮し、観客が安心して来場するために日程変更を決めた。販売済みのチケットはそのまま使用でき、キャンセルにも応じる。

安治川親方は「こんな状況でもチケットを買ってくれた人がいるので、なんとか10月にできないかと、いろいろ考えました。例えばマス席は1人にして間隔を空けたり、フェースシールドを配ったり…。断髪式では土俵上にアクリル板を立てて、手を入れてはさみを入れてもらうことも考えました。でも、無理してでなく、安心してきてもらうために延期を決めました」と説明した。

今後はポスターやチラシを刷り直したり、新日程に向けた準備を進めていく。来年の引退相撲では、史上初となるリモートチケットの販売も検討中。「コロナウイルスが気になって、会場に来られない人のためにも考えているところ。どういうリモートがいいか考えています。全世界にチケットを売ろうかな(笑い)」と安治川親方。リモートチケット購入者には、引退相撲の様子を映像で見られるようにするなどの特典を検討しているという。

詳細は、以下のウェブサイトまで。http://aminishiki.jp/