大相撲秋場所(9月13日初日、東京・両国国技館)を新入幕で迎える翔猿(28=追手風)が、国際派な一面を見せた。2日、埼玉・草加市の部屋で朝稽古を行い、相撲は取らずに基礎運動で汗を流した。「基礎運動をしっかりしてけがしない体を作っていけたらなと思っている。もうちょっとしたら(稽古で相撲を)取ろうと思っています」と話した。

最近は「気持ちしています」と英語の勉強をしているという。きっかけは「外国の人から話しかけられることが多かったんで。もともと、興味もあって自粛期間だったんでやってました」と明かした。参考書は購入するも「ちょっと開いて忘れちゃう」と効果は薄いようだが、「英会話が1番いい」と知人とオンラインで英会話をするなど実戦で学んでいるという。

外国人から注目を浴びようと「座布団に『flying monkey』って入れようか迷った」としこ名の「翔猿」を英語表記する案もあったというが断念。175センチ、131キロの小兵は「けたぐりや蹴返しが多いので、それを(本場所で)やりたい。外国人のハートをキャッチできたらいいですね」と土俵上で輝きを見せる。

 

◆翔猿正也(とびざる・まさや)本名・岩崎正也。1992年(平4)4月24日、東京都出身。埼玉栄高-日大から15年初場所で初土俵。17年名古屋場所で新十両、20年秋場所で新入幕。兄は木瀬部屋の十両英乃海(最高位は西前頭12枚目)。14年春場所の千代丸、千代鳳(ともに九重)以来史上11組目の兄弟幕内誕生。通算成績は197勝147敗。身長175センチ、体重131キロ。