全勝が消えた。唯一全勝中の大関貴景勝は、小兵の翔猿に何度も突いて勝機を伺った。なかなか引かない相手だったが、それでも我慢。粘り強い翔猿の突きに、一瞬引いてしまったが耐え、攻めに転じた時にはたき込まれた。翔猿は大関戦初勝利となった。

ともに大関経験者で小結同士の対戦となった一番は、高安が意地を見せた。照ノ富士に捕まるも、何度も投げを打ち、振ったりして胸を合わせず。頭を抱えてのはたき込みを試みたりするなど、常に先手を打ち続けた。最後は力強く左上手を振って体勢を崩し、送り出しで勝負を決めた。照ノ富士は連敗で2敗目を喫した。

平幕で1敗を守っていた2人は、そろって勝ち越しを決めた。幕尻の東前頭17枚目の志摩ノ海は、豊山の突き押しに押し込まれたが、土俵際で逆転の送り出し。東前頭6枚目宝富士も、隠岐の海に土俵際まで攻められたが、こちらも逆転の突き落としで白星を拾った。9日目での勝ち越しは、共に自己最速となった。貴景勝、宝富士、志摩ノ海の3人が1敗で並んだ。

初日から8連敗と苦戦していた西前頭11枚目の炎鵬は、碧山を破って初日を出した。巨漢相手に立ち合い左に動き、碧山の右足を取って抱えるようにして一気に土俵外へ運んだ。花道を引き上がる際には、今場所初めて表情を緩めた。