綱とりに挑む大関貴景勝(24)が、痛恨の2連敗を喫した。西前頭筆頭の大栄翔を、得意の突き押しで攻めるも引かせることができず。大栄翔の突き押しをまともにもらうと、足が出ずにはたき込まれた。館内がどよめきに包まれる中、無表情で花道を引き揚げた。貴景勝は「終わったので、また明日集中してやりたい。あと13日間あるので集中してやりたい」と自分に言い聞かせるように振り返った。

かど番の大関朝乃山は、北勝富士を下して待望の初日を出した。立ち合いが2度合わなかったが、3度目の立ち合いは鋭い出足で北勝富士に圧力をかけ、右を差してすくい投げで転がした。結びの一番に登場した大関正代は、大関経験者の小結高安を破って2連勝。かど番脱出へ、ともに歩みを進めた。

新入幕の翠富士は、得意の肩すかしで豊山を破って2連勝発進。三役復帰を目指す阿武咲も、関脇照ノ富士を破って2連勝した。昨年12月に新型コロナウイルスに感染し、順調に回復して出場した天空海は、照強を破って初日を出した。