全勝力士が消えた。初日から8連勝で単独トップを走ってきた西前頭筆頭の大栄翔は、宝富士のはたき込みに敗れ、初黒星を喫した。

立ち合いから激しく突き押しで攻め込んだが、左からのおっつけでうまくかわしたベテランの技に屈した。

大関正代は玉鷲を押し出し、7勝目でかど番脱出に王手をかけた。ただ1人2敗を守って、大栄翔に1差と迫った。

大関貴景勝は遠藤に引き落とされて7敗目。綱とり場所が一転、負け越しのピンチとなった。

大関朝乃山は高安を寄り切って3連勝で6勝目。3敗力士は朝乃山ら10人と混戦になってきた。

▽幕内後半戦の高田川審判長(元関脇安芸乃島) 大栄翔は当たってからの力の伸びが止まってしまった。宝富士がうまかった。朝乃山はだいぶ調子が上がってきた。(優勝争いは)3敗までチャンスがある。どう転ぶか分からない。