日本相撲協会は31日、幕下以下の力士が新型コロナウイルスに感染したことを発表した。所属部屋は非公表。

協会によると、当該力士は前日30日に帰省先の医療機関にて検査を受け、感染が確認された。症状はなく、当該力士は4日前から相撲部屋を離れており、現状では所属部屋の力士らは濃厚接触者とみなされていないという。

24日の初場所千秋楽後、協会は所属部屋の師匠の了解を得た上で、協会員の外出を認めており、帰省先から部屋に戻る際は検査を受けるよう義務づけていた。

電話取材に応じた芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「ルールとして帰省して部屋に戻るときは検査を受けることになっている。今回は帰省先でなのか、どこかで感染した可能性がある。例えばスカウトに行くときも、まずは迷惑をかけないように検査を受けて、戻る時も必ず検査を受けてから戻りなさいと。帰省したときも帰ってくるときに必ず受けなさいと言っている」と説明。検査を受けずに帰省先から戻れば、部屋で集団感染が起きる可能性もあっただけに「水際で食い止めるという対策をしっかりしていくということ」と強調した。