部屋の力士から新型コロナウイルス感染者が出た影響で大相撲初場所を全休した前頭魁聖(34=友綱)が20日、報道陣の電話取材に応じた。すでに稽古を再開しており、この日も都内の部屋で体を動かした。「(自宅ではなく)部屋の方が、まわしをつけた方が気合が入る」と、土俵での稽古に充実感がにじんだ。

感染したのは幕下以下の力士1人だけで症状もなかったが、部屋の全力士が休場を余儀なくされた。初場所中、魁聖は自宅で四股や腕立てなどで体を動かしていたという。「稽古場で同じようにできないから、ちょっと太っちゃったです」。空き時間は趣味のゲームに没頭。シューティングゲーム「コールオブデューティ」で“おうち時間”を過ごした。

故郷のブラジルでも感染拡大が続いている。「心配ですね」。国内でも一部医療機関でワクチン接種が始まっているだけに「人生で早く注射したいって、今しか思っていないですね。ワクチン打ってどこか行くわけではないですけど、ワクチン楽しみです」と熱望していた。