日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は1日、報道陣の電話取材に応じ、7月場所(7月4日初日)の名古屋開催が決まった一方で、恒例の「相撲列車」が見られないことを明かした。

大阪開催の春場所、名古屋開催の7月場所では、番付発表の前日(初日の2週間前)に力士、行司ら協会関係者が新幹線で現地に乗り込むのが恒例だった。名古屋場所なら、JR東京駅を出発してJR名古屋駅に到着する。びんづけ油の香りをまとった力士らが集団で移動する物珍しい光景に、駅のホームに居合わせた乗客が好奇の目線を送るのが“風物詩”だった。

今年の7月場所では部屋ごとの移動になる。力士ら協会員は名古屋入り前に、両国国技館での新型コロナウイルスのワクチン接種を済ませるという。

7月場所が名古屋で行われるのは19年以来2年ぶり。地方場所は大阪で行われた昨年3月の春場所以来となる。