大相撲の新十両熱海富士(19=伊勢ケ浜)が31日、地元・静岡県熱海市の市役所を表敬訪問した。斎藤栄市長(58)に十両昇進を報告。同市出身力士で初の関取となった熱海富士は「親方の指導をはじめ、熱海の皆さまの応援のおかげで昇進することができました」と感謝した。

西幕下筆頭で迎えた初場所は、最後の7番相撲に勝って4勝3敗と勝ち越した。初土俵から所要8場所での十両昇進は、元大関の小錦、把瑠都に並ぶ歴代7位のスピード。斎藤市長は「新型コロナウイルス、土石流の被害を受けた中で、非常に元気づけられるニュースが届きました。まさに熱海の希望の星。一層の活躍を期待しています」と祝福した。

熱海富士は、春場所(3月13日初日・エディオンアリーナ大阪)に向けて、さらなるパワーアップを誓った。現在体重は160キロ台後半。「あと5キロは増やしたい。もっと熱海を盛り上げられるように、上の番付を目指して頑張ります」と決意を新たにした。【古地真隆】