大相撲春場所千秋楽の26日、小結大栄翔(29=追手風)の地元埼玉・朝霞市でPV(パブリックビューイング)が行われた。

大栄翔の母校朝霞第四小学校に地元住民ら約200人が駆けつけ、黄色のスティックバルーンや手作りのボードを掲げながら声援を送っていた。

本割で霧馬山に敗れた際には「次勝てば大丈夫」「大栄翔頑張れ!」などと会場内で互いを鼓舞する姿が見られた。優勝決定戦で霧馬山に敗れた瞬間は周囲から大きなため息が漏れたが、次第に温かい拍手と歓声に変わった。21年初場所以来2度目の賜杯は惜しくも逃したが、最後まで場所を盛り上げた大栄翔の頑張りをたたえていた。

会場に駆けつけた母の高西恵美子さん(60)は「本人が一番悔しいと思う。親としては、15日間無事に終えられたことの方がうれしいこと。十分だと思います」。兄の一直さんは「結果は残念ですけど、前に出る相撲はできていた。家族として誇りに思います」と話していた。