西幕下16枚目の栃丸(30=春日野)と西幕下15枚目の東俊隆(24=玉ノ井)の一番で、「さがり待った」の珍事があった。

立ち合いから激しい攻防の中で、栃丸のさがりがはね上がり自身のまげに引っかかった。動きが落ち着いたところで行司の木村千鷲が勝負を止めて、まげからさがりを取り除いた。再開後の相撲では、変わらず攻めた栃丸が最後は突き落とし。今場所の初白星を飾った。

栃丸は取組後、東俊隆に自身の前みつに手を掛けられると、そのままさがりが抜ける事態となったと説明。まげがさがりに引っかかるというめったにない体験に「面白かったので笑いをこらえるので必死でした」と、にこやかな表情で振り返った。

【幕内から序ノ口まで】夏場所全取組結果