大相撲の横綱照ノ富士(31=伊勢ケ浜)が11日、都内のホテルでツェグメド・ドルジハンド夫人(29)と結婚披露宴を行った。

ヒップホップ歌手のAK-69や柔道男子73キロ級で五輪2連覇の大野将平氏ら800人が駆けつけ、「この日を迎えることができて本当にうれしく思います」と喜んだ。

出席者は他に衆院議員の萩生田光一氏、サイバーエージェント社長の藤田晋氏、柔道の吉田秀彦氏、歌手の五木ひろし、小林旭、元プロ野球巨人の槙原寛己氏など多彩な顔ぶれ。角界からも浅香山親方(元大関魁皇)、大関貴景勝、同じ一門の関取らが姿を見せた。「足を運んでくれる方々に、いい結婚式(披露宴)をみせたいなと思って」という心境で臨み、「こうやってたくさんの方たちが集まってくれることも本当にありがたく思うし、これからまた、頑張らなきゃいけないという気持ちです」と決意を新たにした。

3場所連続の全休明けとなった5月の夏場所では14勝1敗で6場所ぶり8度目の優勝。昨年10月の両膝の手術からの復活を印象づけた。自身が目標として口にする「優勝10回」を年内に到達することを目指し、7月9日初日の名古屋場所(ドルフィンズアリーナ)に向け、既に稽古場に下りて調整に励んでいる。「どの場所でも、出たらもう優勝をめざして頑張っていますから、その気持ちは変わらない」。

新大関霧島や大関とりに臨む3関脇など話題めじろ押しの来場所だが、主役は譲れない。「その中心にいる限りは、責任を果たして。やめるまで、自分の背中で語っていけるような横綱でいたいなと思います」と誓った。