大相撲の平幕の剣翔(31=追手風)が、名古屋場所(7月9日初日、ドルフィンズアリーナ)で先場所敗れた上位陣へリベンジを誓った。12日、埼玉・草加市の追手風部屋で稽古し、関脇大栄翔ら関取衆と8番相撲を取るなどして調整した。

西前頭15枚目として臨んだ先場所は7日目から6連勝を挙げるなど9勝6敗で終えるも、13日目に関脇の若元春、14日目に関脇の豊昇龍、千秋楽に大関経験者で同場所優勝次点の朝乃山に3連敗。上位陣に苦杯をなめ、新入幕を果たした19年秋場所以来(10勝5敗で敢闘賞)の2桁白星にあと1歩届かなかった。それでも、「最後の3日間対戦した相手には負けましたけど、勝てない相手ではない。しっかり戦い方を実行すれば、頑張れば勝てるという気持ちになりました」。名古屋場所の目標は「もう1回関脇陣とやりたいです」。上位との対戦があるとすれば、先場所に続く好成績で後半戦を迎えることが求められそうだ。腰と左膝の状態を見ながら、場所に向けて準備は怠らない。【平山連】