5月の大相撲夏場所で優勝した横綱照ノ富士(31=伊勢ケ浜)が、名古屋の地で初の賜杯を抱く意欲を見せた。

27日、名古屋市内で力士会後に取材に応じ、「7月場所で優勝したことはありますけど、その時は東京開催でした。名古屋では優勝がまだないので、今年こそはという思いです」と決意した。

昨年10月に両膝の手術を行って3場所連続全休明けで復帰した先場所は、けがの不安を一切感じさせない力強い相撲を最後まで見せた。自身8度目の優勝を勝ち取り、場所後には18年に結婚したドルジハンド夫人との結婚披露宴も行った。復活を印象づけた先場所から、今度は2場所連続Vを目指すこととなり「出る限り優勝を目指すしかないので、いつも通りやるだけ」と話した。

今後は出稽古を行うことも検討しており、体と相談しながら出稽古先を考えていく。名古屋場所に向けて「ありのままの自分を見せる。体調に気をつけながら、15日間の相撲で暑い名古屋を盛り上げたい」と誓った。