大相撲名古屋場所で初優勝を飾り大関昇進を果たした新大関の豊昇龍(24=立浪)が、看板力士としての決意を語った。28日、東京・立浪部屋で会見に臨み、大関という地位に番付が載ったことに「すごくうれしいですけど、これからが大変」と強い自覚を見せた。秋場所(9月10日初日、東京・両国国技館)に向け「しっかり良い相撲を取って勝たなくちゃいけない」と誓った。

元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏のおいで、大関とりに臨んだ7月の名古屋場所で12勝3敗で初優勝。この場所で大関とりに成功するというおじとの約束を果たした。場所後の夏巡業では多くのファンから祝福を受け、大関と呼ばれることにもすっかり慣れた。今までと比べて周りの人から気を使われるなど一目置かれる存在になったと実感しつつ、ここからさらに上の番付を目指して「今までよりももっと頑張らないといけない」と話す。

巡業に訪れた八角理事長(元横綱北勝海)から「今がチャンスなんだから、しっかり稽古をして頑張れ」「この1年で横綱に上がって」とエールを送られ、師匠の立浪親方(元小結旭豊)や来日中のおじからアドバイスをもらって秋場所に向けて準備する。新大関として迎える場所。大勝ちして、名古屋に続く2場所連続優勝を目指す意欲を見せた。【平山連】