1敗=熱海富士

3敗=貴景勝、高安、剣翔

4敗=霧島、大栄翔、北勝富士、阿炎、豪ノ山、阿武咲、金峰山、遠藤、御嶽海、北青鵬、妙義龍

いよいよ東前頭15枚目の熱海富士(21=伊勢ケ浜)の初優勝が現実味を帯びてきた。伊勢ケ浜部屋付きの楯山親方(元前頭誉富士)が名付けた愛称は「令和の高見盛」。12日目は、本家の高見盛(現東関親方)が審判を務める目の前で相撲を取る。

相手は前日11日目の翔猿戦に続き、通算2度目の三役戦となる関脇大栄翔だ。夏場所の朝乃山、今場所も11日目の高安など、平幕が優勝しそうになると、対戦を組まれることが多いのが大栄翔。実際、何度も平幕優勝を阻止してきたことで、審判部の信頼も厚い“刺客”大栄翔に勝てば、強さ本物を証明することになる。

実は11日目までの熱海富士の対戦相手は、押し相撲もできる御嶽海、高安らはいるが、原則的に四つ相撲ばかりだった。押し相撲の最高峰の1人、大栄翔を撃破すれば、押しも押されもせぬ押し相撲の最高峰、貴景勝戦が組まれる可能性が高まる。5日目に敗れた剣翔、11日目に破った翔猿を含め、初優勝には試練の埼玉栄OB包囲網(貴景勝、大栄翔、琴ノ若、北勝富士ら)突破も不可欠となってくる。