大相撲で静岡出身力士として初優勝を狙う熱海富士が小学5年から通い、静岡県沼津市の飛龍高校に入学後は約半年間下宿していた三島市の飲食店「光玉母(こうぎょくぼ)食堂 めししんちゃん」で、特別セットメニューが登場した。店は東海地方屈指のデカ盛りで知られる名店。特別メニュー名は、熱海富士の本名(武井朔太郎)にちなんで「さくちゃんセット」(1870円)とした。

大食漢の熱海富士が好んで食べたメニューを定番化させた。焼き肉と塩から揚げとサラダをフライパンに盛り合わせ、みそ汁の代わりにしょうゆラーメン、ご飯は山盛りにしてある。店主で小学校5年の熱海富士を相撲に誘った相撲の師匠でもある杉山信二さん(60)は「いつもぺろりと食べてるね。ただし、メニュー化するけれど、ちゃんと食べられるかどうかは確認します。写真を撮影するだけはご遠慮したい」と真剣な表情で話した。

実食したが、あっさりとしながらコクのあるラーメンはつるんと胃袋におさまった。焼き肉とから揚げも脂っぽくなくおいしくいただけた。杉山さんは「最近、から揚げも塩が好きとか言い始めた。なんでもおいしく食べてくれますよ」と目を細めた。【寺沢卓】