日本相撲協会は28日、東京・両国国技館で定例理事会を開き、従来はアマチュア横綱、学生横綱らに与えられていた幕下10枚目格、15枚目格の付け出し資格を廃止すると発表した。替わって全日本選手権、全国学生選手権、国体(成年の部)で8強以上に一律で幕下最下位格、16強以上に一律で三段目最下位格の資格が与えられることが決定。

また、全国高校選手権、国体(少年の部)で4強以上に、一律で三段目最下位格の資格が与えられることも決まった。高校生だけの大会で、成績上位者に付け出し資格が与えられるのは初。

幕下10枚目格や同15枚目格が廃止されたことで、今年初土俵を踏んだ前頭伯桜鵬が記録した、所要1場所での新十両、同3場所での新入幕というスピード出世の最速記録が、今後は更新することが事実上、不可能となった。