大相撲の西前頭10枚目の琴恵光(32=佐渡ケ嶽)が九州場所10日目の21日、日本相撲協会に「左膝関節内側側副靱帯(じんたい)損傷で約2週間の治療を要する見込み」との診断書を提出して休場した。休場は新型コロナウイルス関連(22年名古屋場所)を除けば初で、07年春場所の初土俵から続けていた連続出場が1043回で止まった。

32歳となった前日9日目。北青鵬に敗れた後には「もう少し自分の持ち味を出したかった」と悔しさをかみしめていた。誕生日を迎えたことに「この歳まで相撲を取れていることは自分の力だけではなく、周りの人たちの力があるから」と感謝していた。

9日目を終えて2勝7敗の琴恵光は再出場しなければ、来場所の十両転落は確実となっている。休場により、10日目の対戦相手の錦富士は不戦勝となった。