日本相撲協会は26日、大相撲九州場所が開催されている福岡国際センターで同場所の三賞選考委員会を開き、受賞力士及び候補力士が決まった。

殊勲賞は、西前頭8枚目の熱海富士(21=伊勢ケ浜)が初優勝を決めた場合に受賞することになった。優勝するには、本割で熱海富士が琴ノ若を破った上で、結びの一番で大関霧島(27=陸奥)が大関貴景勝(27=常盤山)に敗れ、3敗同士の優勝決定戦になり、ここで熱海富士が霧島に勝った場合となる。

敢闘賞は、熱海富士の2場所連続2度目の受賞が決定(三賞も同じ)。先場所に続き、千秋楽まで優勝争いに加わったことが評価された。

このほか敢闘賞は、条件付きで2人が候補に挙がった。関脇琴ノ若(26=佐渡ケ嶽)と西前頭14枚目の一山本(30=放駒)で、千秋楽で琴ノ若は熱海富士に勝利、一山本も金峰山(26=木瀬)に勝って、ともに11勝目を挙げた場合、受賞となる。2力士とも終盤戦まで優勝争いに加わったことが評価された。受賞すれば琴ノ若は2場所ぶり5度目の受賞(三賞も同じ)、一山本は初の三賞受賞となる。

技能賞は候補者がおらず該当者なしに終わった。