関脇経験者で再十両の西十両10枚目・若隆景(29=荒汐)が勝ち越しを決め、1敗で優勝争いトップにも並んだ。
「体がとっさにというかしっかり気持ちを作っていけた」。大きな天空海を立ち合いから動きで上回り、最後は送り出した。勝ち越しには「特に変わりない」と話し、「まだ残りがたくさんある。一生懸命、一番一番集中してやるだけ」と表情を緩めなかった。
大阪場所は2年前、東関脇で初優勝を飾った。過去の場所もすべて勝ち越しとゲンのいい一方で、昨年はのちに右膝を手術し長期休場するきっかけとなった場所でもある。
全勝だった朝紅龍に土がつき、1敗で並んだが優勝争いの意識は「全くないですね」とキッパリ。関取として再出発の道を順調に歩んでいる。