幕内2場所目、ざんばら髪の西前頭5枚目大の里(23=二所ノ関)が、先場所に続いて9日目に勝ち越しを決めた。初顔合わせの関脇若元春を破って8勝1敗とした。10日目は、優勝を争う新入幕尊富士との割が組まれた。

先場所も、新入幕ながら優勝争いに加わっていた。横綱照ノ富士、大関豊昇龍、関脇(当時)琴ノ若との対戦が組まれたが、これを3連敗していた。いずれも初顔合わせの相手だったが、この日の若元春とは、実は新潟・海洋高時代に手合わせしていた。元小結大豊の先代荒汐親方が新潟県出身の縁で、先代時代の荒汐部屋に、合宿で寝泊まりし、一緒に稽古もしていた。この日の朝稽古後「大先輩ですし、技術も経験もありますし、すごい存在。顔じゃない(身分不相応)です」と、若元春の印象を語ることはなかったが、当時は若い衆だった若元春と、一緒に稽古していた思い出は強く残っていた。互いに成長して再び対戦した関脇相手に、実力を示した。

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