大相撲の元幕内北青鵬の暴力問題で、当面閉鎖が決まった宮城野部屋が、文字通り看板を下ろした。現在も力士らが生活する、東京・墨田区の先月末まで同部屋だった建物の出入り口に掲げられていた、縦170センチ弱×横37センチ×厚さ6センチの看板が3日午後、取り外された。

問題を受けて2階級降格などの処分を受け、師匠を外れた宮城野親方(元横綱白鵬)、部屋付きの間垣親方(元前頭石浦)、十両伯桜鵬ら全力士、行司、呼び出し、床山と、所属する全ての日本相撲協会員が、今月1日から伊勢ケ浜部屋に転籍。宮城野親方が、伊勢ケ浜部屋の部屋付き親方となったことを受け、看板を外した。

過去にも木瀬部屋が一時閉鎖、北の湖部屋に親方や力士らが転籍となった際、木瀬部屋の看板に白い布がかけられて隠されたことがあった。宮城野部屋はこれまでにも先代、先々代らが引っ越しを繰り返しており、そのたびに看板を取り外していた。それだけに取り外しは可能で、今回も外すことで対応した。

この日は宮城野親方が、転籍後初めて伊勢ケ浜部屋を訪れた。同親方は紗代子夫人、間垣親方とともに、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)らにあいさつ。旧宮城野部屋勢は、7日に東京・江東区の伊勢ケ浜部屋への引っ越しすることが決まった。双方の準備が整わず、ずれ込んだが、引っ越し後は“両部屋”の力士が合同で稽古するとみられる。